こんにちは。アロマテラピーインストラクター 恵美です。
アロマについて勉強したいけど、難しそうな気がして悩んでいる、という人もたくさんいらっしゃると思います。
そこで今回は、(公社)日本アロマ環境協会(AEAJ)で主催している、アロマテラピー検定試験の2級について、詳しくご紹介していきます。
検定試験には1級と2級の2つがありますが、まずは2級試験の難易度など、詳しく見ていきましょう。
これから挑戦しようと思っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
アロマテラピー検定2級の試験範囲
最初に、アロマテラピー検定2級試験について、問題数や出題範囲など、基本情報をまとめていきます。
2級の問題数と試験時間
アロマテラピー検定試験は、2020年から、インターネットを使ったオンラインで開催されています。
2級のオンライン試験では、問題数は全部で55問、試験時間は30分です。
合格に必要な正答率は、全体の80%となっていますので、44問以上正解すれば、2級試験に合格することができます。
正解率80%と聞くと、難易度が高く感じるかもしれませんが、合格率はおよそ90%となっていますので、きちんと勉強していけば、十分合格を目指せますよ。
ちなみに、アロマテラピー検定試験は、1級、2級の併願もできるので、同じ日にどちらも一気に受験することもできます。
1級の場合は、問題数は全部で70問、試験時間は35分です。
試験の出題範囲が、2級より広くなるので、問題数も多く、時間も少し長くなっていますよ。
テキストの学習範囲
試験で出題される問題は、全て「アロマテラピー検定 公式テキスト1級・2級」から出題されます。
テキストは、1級、2級共通のテキストになっていて、1級の場合にはテキスト丸ごと一冊が出題範囲となり、2級の場合には、そのうちの一部が出題範囲です。
具体的な出題範囲については、テキストにも記載がありますが、AEAJ公式HPの「アロマテラピー検定」→「出題範囲」からも確認できます。
出題範囲を知っているかどうかで、勉強法も変わってきますので、必ず事前にチェックしてくださいね。
<2級出題範囲>
- 香りテスト(香りを嗅いで答える問題)
- アロマテラピーの基本
- きちんと知りたい、精油のこと
- アロマテラピーの安全性
- アロマテラピーを実践する
- 精油のプロフィール(対象11種類)
勉強する精油の種類
アロマテラピー検定の、公式テキストで紹介されている精油の種類は、全部で30種類です。
そのうち、2級で学習する精油は全部で11種類あり、それぞれの精油の特徴や、原料植物の特徴について、学習していきます。
また、その11種類のうち、9種類の精油が、香りテストという実技問題の出題対象です。
そのため、香りテストの対象の精油に関しては、精油の知識だけでなく、実際の香りも覚える必要があります。
香りテストの対象精油をまとめた、検定対策用の精油セットがあるので、まずはそれを使って、実物の香りに触れてみてください。
<対象の精油11種類>
- スイートオレンジ ◎
- ゼラニウム ◎
- ティートリー ◎
- フランキンセンス ◎
- ペパーミント ◎
- ユーカリ ◎
- ラベンダー ◎
- レモン ◎
- ローズ(アブソリュート)
- ローズオットー
- ローズマリー ◎
◎印が香りテストの対象精油です。
2級の難易度と問題実例
ここからは、実際の試験の難易度や、どんな問題がでるのかという点について、具体的に見て行きましょう。
例題もいくつか挙げてみますので、挑戦してみてください。
アロマテラピー検定2級試験の難易度について
アロマテラピー検定試験の合格率は、1級、2級ともにおよそ90%と高めです。
とくに2級試験は、1級試験と比べると、出題範囲が狭めなので、難易度はさほど高くはありません。
アロマ検定の中では、「アロマの歴史」の部分の勉強法が分からなくて、苦手だと言う人が多いのですが、2級では歴史は勉強しないので、それだけでも大きな違いです。
勉強する精油の種類だけ見ても、1級は30種類ですが、2級は11種類と少なめです。
ですので、ゆっくりアロマを学んでいきたい人や、1級は少し不安と言う人は、まずは2級を勉強してみると良いでしょう。
アロマテラピー検定2級の問題実例
アロマ検定の2級試験では、どんな問題が出るのか、3つの例題を挙げてみます。
これからアロマの勉強を始める方は、聞きなれない単語もあるでしょうが、ぜひチャレンジしてみてください。
回答は、3つの問題の最後に発表します。
<問題1>
低温で固まる性質を持つ精油を1つ選びなさい。
- スイートオレンジ
- ユーカリ
- ローズ・オットー
- ラベンダー
<問題2>
沐浴法について誤ったものを1つ選びなさい。
- 皮膚に刺激を感じた場合はすぐに洗い流す。
- かんきつ系の精油は滴数を多めにする。
- 長時間の沐浴は身体に負担がかかる場合がある。
- 半身浴はみぞおちまでお湯に浸かる。
<問題3>
コールドプレスとも呼ばれる精油抽出法を1つ選びなさい。
- 圧搾法
- 水蒸気蒸留法
- 揮発性有機溶剤抽出法
- 超臨界流体抽出法
<問題の回答>
・問題1:3、ローズ・オットーは低温で固まる性質があります。
・問題2:2、かんきつ系の精油は皮膚刺激を感じることがあるので、滴数を少なめにしましょう。
・問題3:1、圧搾法は低温圧搾(コールドプレス)とも呼ばれます。
このように、試験では4つの選択肢の中から、答えを選んで回答していきます。
選択肢があるので、書き込み式の試験よりは、難易度が優しくなりますね。この選択形式は、1級も2級も同じですよ。
香りテストについて
アロマテラピー検定試験では、「香りテスト」という、香りの嗅ぎ分け問題があります。
具体的な内容としては、精油名の書かれていない香りの資材が配布され、その香りを嗅いで、該当する選択肢を選び、回答するといった内容です。
こちらもどんな問題が出るのか、例題を挙げてみます。
<問題1>
問題1の精油に該当する特徴を選びなさい。
- 抽出部位は葉である
- 原料植物はアボリジニが治療薬として用いた
- 原料植物はフウロソウ科に属する
- 圧搾法により得られる
問題1の香りを嗅いで、それをレモンだと判断した場合、該当する特徴は1~4のどれになるでしょう。
答えは、4の圧搾法により得られる、が正解になります。
このように、香りから精油の種類を判断して、その特徴まで考える必要が在りますので、香りテストは他の問題よりも、難易度が高いと言えるでしょう。
なお参考までに、1級の問題はこちらの「過去問はある?アロマテラピー検定1級試験で出る問題内容を解説」で見れますよ。
アロマ検定2級の勉強法
2級の試験の内容について見た後は、勉強法についてです。
まずは、独学でも勉強できるのか、スクールの方が良いのか、それぞれの場合を見ていきましょう。
独学で勉強できる?
AEAJの主催する試験資格の中には、スクールで所定のカリキュラムを履修する必要がある資格と、履修しなくても良い資格があります。
その中で、アロマテラピー検定は、履修しなくても良い資格のため、1級、2級のどちらも、独学で受験することが出来ます。
2級試験は難易度もそれほど高くないので、独学でも十分に挑戦できるでしょう。
また、公式の問題集も発売されているので、独学でも勉強がしやすく、独学で受験する人がとても多いです。
とくに、2級だけの受験を考えている人は、まずは独学で勉強してみるのも良いでしょう。
スクールでの勉強はどう?
最近では、オンラインで講座を開催しているスクールが増え、自宅に居ながら講座が受けられるので、スクールを選ぶ人も増えています。
スクールでは、今までの試験の傾向をふまえながら、大事なポイントを教えてもらえるので、効率的に学習を進めることが出来るでしょう。
また、スクールによっては、実習も取り入れているので、精油の使い方や、アロマクラフト作りも、一緒に学ぶことが出来ます。
独学ではなかなか分からない、アロマの実践的な部分を学べるのが、スクールの大きなメリットです。
ただ、スクールの場合は、2級だけでなく、1級の範囲も含めて学習していくので、思い切って1級を目指すか、1級、2級のどちらも併願で受験してみるのもおすすめですよ。
スクールでの受講については、こちらの「アロマスクールのオンライン講座って実際のところどうなの?」で詳しくまとめています。
独学かスクールか、勉強法に悩んだときは、参考にしてみてくださいね。
独学での勉強法と学習期間
アロマテラピー検定の2級を独学で受験する場合、どれくらいの学習期間が必要なのでしょうか。
また、おすすめの勉強法についても、ご紹介していきます。
学習期間
独学で勉強する期間としては、1ヶ月程度と短めの方から、1年以上かけたという方まで幅広いです。
アロマテラピー検定2級の場合は、試験範囲が狭めなので、集中して時間が取れるのであれば、1ヶ月程度の短期集中でも合格を目指せます。
ただ、毎日どれくらいの学習時間が取れるか、効率よく学習を進めていけるか、など個人差がありますので、あくまで一つの目安として考えてくださいね。
まずは焦らずに、自分のペースで勉強を始めてみて、無理なく進めていきましょう。
試験は年に2回あるので、自分が大丈夫だと思うタイミングで、試験に臨めるといいですね。
勉強法
試験の問題は、公式テキストから出題されるので、まずはテキストの内容を、しっかり学習していきましょう。
ある程度テキストの学習が終わったら、次は、公式問題集に取り組んでください。
公式問題集は、模擬試験が行える構成になっているので、試験と同じように時間を計って、自分で模擬試験に挑戦してみると良いですね。
問題を解くことで、内容への理解が深まりますし、自分の得意な部分、苦手な部分も見えてきます。
さらに、途中で実習も挟みながら勉強を進めていくと、アロマを体感として覚えやすくなりますので、おすすめですよ。
香りテストの覚え方
独学で勉強するうえで多いお悩みの一つが、「香りテストの勉強ってどうしたらいいですか?」という相談です。
とくに、初めてアロマを使う方は、どうすれば良いか悩みますよね。
おすすめの勉強法としては、精油のプロフィールを勉強する時に、その精油の香りを確認しながら、勉強していく方法です。
そうすると、精油の知識と香りを結び付けられるので、一緒に覚えやすくなりますよ。
1回で覚えようとするのではなく、何度も繰り返し香りを感じていくと、少しずつそれが何の香りか、分かるようになっていくでしょう。
香りの覚え方は、みんな頭を悩ませているポイントです。
こちらの「アロマテラピー検定試験の香りテスト対策と精油の覚え方のポイント」では、香りテスト対策について、詳しく解説していますので、困ったときの参考にしてみてください。
この独学用セットなら試験直前メール講座もある
ここまで、アロマ検定2級試験について見てきましたが、いかがでしたか。
話しだけでは、なかなか実感がわかない部分もあるかもしれませんが、アロマ検定試験は、「アロマを安全に楽しんで欲しい」という思いが根底にある試験です。
ですので、興味がある方は、試験を受けるかどうかは関係なく、まずは気軽に独学で勉強だけしてみるのも良いでしょう。アロマのある暮らしを楽しんでみてくださいね。
必要な教材が全部揃ったフルセット
あと、独学で勉強を始めるなら、必要な教材が全部揃った「アロマテラピー検定パーフェクトセット」がおすすめです。
公式テキスト、公式問題集、香りテスト対応の精油セットはもちろん、自宅で実習が楽しめるアロマ基材も付いていますよ。
さらに、スクール講師が作製した、アロマ検定対策の「マル秘資料」も付いてきます。
その他にも、実力チェックが出来る「アロマテラピー検定メール講座」にも、無料で参加出来るので、なおさら勉強が捗るでしょう。
知識も実習もしっかり身に着けられる、アロマを楽しんで勉強するためのセット内容ですね。
マル秘資料の紹介
セットには、スクールならではの検定対策や、学習のポイントを取りまとめた、「必勝!アロマテラピー検定対策」が付いてきます。
この資料は、アロマスクールの講師が、講座の中で受講生さんにお伝えしている、試験対策のポイントをまとめたマル秘資料です。
常に最新の情報へと更新していますので、いま役立つ情報が、たっぷりと得られますよ。
今まで独学で受験した方に、とても好評なので、この資料を参考にしながら、検定試験合格を目指すと良いですね。
商品ページの評価などをご覧になると、参考になるでしょう。
※「必勝!アロマテラピー検定対策」資料
アロマテラピー検定メール講座の紹介
さらに、無料の「アロマテラピー検定メール講座」を受けることもできます。
これは検定試験の直前33日間に、毎朝メールで問題が届き、翌日のメールで答えが解る、試験対策メール講座です。
1日3問なので、通勤中の電車の中や、家事の合間にもできちゃいますね。
ちょっとした時間で出来るので、アロマテラピー検定試験に向けて、さらに学びを深めるために、必ず利用しましょう。
1級も合わせて勉強になるがその方が2級は合格し易い
こちらの「アロマテラピー検定パーフェクトセット」は、2級だけでなく、1級の勉強もできるセットになっています。
もちろん、2級の内容だけ勉強しても問題ありませんが、できれば1級の内容も、一緒に勉強してみてください。
というのも、実は1級の内容も知っていた方が、2級の内容への理解も深まりますし、2級の合格も容易だからです。
ですので、2級だけを受験する場合でも、1級の出題範囲の部分にも、ぜひ目を通してみてくださいね。
こちらではさらに詳しくアロマ検定用セットの使い方を解説しています。