こんにちは。アロマテラピーインストラクター 恵美です。
今回は、アロマテラピー検定の勉強に使う、精油セットについて、そもそも精油セットが必要なのか、また、買った場合の使い方について、お話ししたいと思います。
実は以前から、「試験勉強にアロマオイルは必要ですか?」という質問をいただくことが何度かありました。
私のスクールで開催している講座では、必ず精油を使って勉強していきますが、独学で勉強する方の中には、オイルセットを買うか悩む方もいらっしゃるでしょう。
そんな風に悩んだときの参考になるように、詳しくまとめていきますので、これから勉強を始める方は、ぜひ目を通してみてくださいね。
極論を言えばなくても合格できる
正直に言ってしまえば、精油セットがなくても試験に合格することは可能です。
ではなぜ、アロマオイルを使わなくても合格できるのか、その理由を解説していきます。
なくても合格できる理由
アロマテラピー検定試験の問題数は、1級は70問、2級は55問の問題が出題され、その中で香りテストは、1級、2級ともに、それぞれ2問出題されています。
そしてポイントとなるのは、試験の合格基準は正解率80%という点です。
この正解率というのは、試験全体の中での指標であり、香りテストなど、出題範囲ごとの指標ではありません。
つまり、正解率80%ということは、1級なら56問、2級なら44問正解すれば合格できる、ということになります。
ということは、香りテストの2問を間違ったとしても、他の部分でしっかりと点を取れれば、試験に合格することが出来るのです。
「アロマテラピー検定1級の難易度と合格率が90%の理由について解説」の記事の中では、アロマ検定試験の合格基準や合格率について、詳しく解説しています。
精油セットは必要ない?
実際に「アロマオイルは必要ですか?」と聞かれた時には、「なくても試験は受けられますが、知識だけの勉強だと、実際に精油を扱えませんよ。」とお答えしています。
「アロマテラピー」という言葉を聞くと、多くの方が「アロマテラピー=香りの癒し」とイメージしますよね。
天然の植物の香りを利用することで、生活を豊かにしたり、心の安らぎを得るための知識だと思っています。
でも、肝心のアロマオイルが扱えなかったり、その植物の香りの特徴を知らないでは、資格は取ったけど全く役立たないなんてことに、成り兼ねません。
ですから、アロマテラピーの専門家としての自信を付ける上でも、精油を一緒に使いながら学ぶことが大切です。
AEAJ公式の精油セットがあるのか?
アロマテラピー検定試験のための公式テキストや公式問題集はありますが、公式のオイルセットはありますか?という疑問についても、お話ししたいと思います。
オイルセットはアロマメーカーが独自で作っている
AEAJは非営利団体のため、基本的にテキスト類以外の製造販売を行っていません。
そのため公式の精油セットというものはなく、現在販売されているものは、各アロマメーカーが独自で販売しているオイルセットです。
このメーカーの物を使ってください、というような指定はありませんが、安心して使えるように、信頼できるメーカーのものを選んでくださいね。
また、購入する際には、アロマ検定に対応してるセットか、ラベルを見て必ずチェックしましょう。
※私が講座で使っている1級対応精油セット、2級対応精油セットです。
アロマテラピー検定試験の最新情報は、AEAJ公式HPで確認できます。
必要な教材を揃える前に、試験の詳細について確認してみてくださいね。
手持ちの精油でも大丈夫
アロマテラピー検定の勉強に使う精油は、必ずしも精油セットである必要はなく、1種類ずつ単品で揃えても問題ありません。
すでに精油を持っている方は、自分の持っている精油を、学習に使うこともできます。
もし香りテストに出題される種類が、ぜんぶ揃っていない場合には、足りない種類のアロマオイルだけ、買い足しすればOKです。
とは言っても、精油は1本で千円前後する物が多いため、何種類必要かによっては、セットの方が安く揃う場合もあります。
その点を考えつつ、必要な精油を揃えてみて下さい。
精油の類似品に注意
アロマテラピーで使用する香りのオイルは、一般的には「アロマオイル」と呼ばれる事が多いですが、正式な名称は「精油(エッセンシャルオイル)」です。
精油は通常、茶色や青、緑色の小さな遮光性の瓶で販売されていますが、最近では、同じような小瓶に入った「合成香料」が数多く販売されています。
合成香料はアロマの勉強には使用できないため、間違って購入しないよう注意しましょう。
見分けるポイントとしては、精油は100%植物から抽出されているため、原材料がその植物名になっています。
合成香料の場合、主成分がエタノールなど、他の成分になっていることが多いので、パッケージに書いてある成分を必ず確認するようにしましょう。
※様々な精油(エッセンシャルオイル)
精油も合成香料も、色んなメーカーから販売されています。
中には、違いが分かりにくいものもありますので、心配な場合には、店員さんに確認してから購入すると安心ですよ。
精油セットの使い方
精油セットを買おうか悩んでいる方の中には、アロマオイルを買ってもどうやって使えば良いのか分からない、という方が多くいらっしゃいました。
ここでは、そんな疑問にお答えするために、オイルセットの使い方について、お話ししていきます。
香りテスト対策のために使う
まず、1番の目的である、香りテスト対策としての使い方についてです。
アロマテラピー検定試験の学習範囲には、「精油のプロフィール」という項目があります。
その項目では、精油を1種類ごとに詳しく勉強していくのですが、その際に、その種類の精油の香りを嗅いで、実物の香りを確かめながら勉強していきましょう。
検定試験に対応した精油セットなら、香りテストで使う精油が全て揃っているので安心です。
教科書だけでは、いまいち分からなかったり覚えられない事も、実際にアロマオイルの香りを嗅いでみる事で、その植物のイメージを膨らませたり、体感として覚えやすくもなりますよ。
※アロマテラピー検定公式テキスト「精油のプロフィール」
香りテストの対策法については、こちらの「アロマテラピー検定試験の香りテスト対策と精油の覚え方のポイント」の中で詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね。
テキストの実習に挑戦
AEAJのアロマテラピー検定公式テキストには、精油のいろんな使い方や、手作りレシピも記載されています。
その中から、出来そうなことや、作ってみたいものを見つけて、挑戦してみましょう。
例えば、マグカップにお湯を入れて、そこにアロマオイルを数滴垂らすだけの芳香浴法なら、特別な道具がなくても、簡単に香りを楽しむことが出来ます。
また、こちらのアロマ検定セットのように、あらかじめ実習用の器材がセットになっていれば、テキストを片手に色々なレシピが実践できます。
そんな風に、使い方の幅が広がると、どんどんアロマが楽しくなりますよ。
アロマテラピー検定公式テキストの利用法については、こちらの「アロマテラピー検定1級公式テキストと問題集のおすすめの使い方」で詳しく紹介していますよ。
香りのブレンドを試してみる
数種類の精油をブレンドして、オリジナルのアロマオイルを作るのも、アロマの楽しみの一つです。
アロマテラピー検定対応の精油セットの場合だと、一つのセットに10種類の精油が少量ずつ入っているので、気軽に色んな香りを試せます。
試験とは関係なく、色んな香りを試すために、このオイルセットを使っている人もいるんですよ。
ちょっと苦手だな~と感じる香りでも、ブレンド次第では全く違う香りになったりするので、実験感覚で香りのブレンドに挑戦してみてください。
精油を使って楽しみながら、アロマ検定の勉強をしていきましょう。